上祐史浩氏「出家と言うよりは、転職」清水富美加の“出家”に

上祐史浩氏「出家と言うよりは、転職」清水富美加の“出家”に

上祐史浩氏が、またぞろメディアで注目されている。『幸福の科学』への“出家”が話題になっている清水富美加について「出家と言うよりは、転職」論評したからだ。ネットでも賛否両論である。スケプティクス(懐疑的)な見方を前提に書いていこう。

清水富美加のいう出家は意味が違うと指摘

カルト宗教出身で、現在もその流れをくむ上祐史浩氏が語ることについては考えるべき点がある

まず、光の輪の関連ツイートである。

それによると、「かつてオウム真理教に出家した自分も、色々と思うところがあ」ったという。

上祐史浩氏はまず、通常の宗教への出家と、幸福の科学、というか今回の清水富美加のいう出家とは意味が違うと指摘。

清水富美加のは、「伝統的な仏教の出家ではありません。出家者が守るべき戒律を授かり、俗世・家庭生活から離れて、修行と布教に専念するというものではなく、いわば宗教法人幸福の科学の専属職員となることなのです。」という。

それゆえ、出家ではなく転職というわけだ。

それどころか、清水富美加の親が幸福の科学の信者であるところから、「芸能界から親の元に戻ったという意味で『入家』なのかもしれません。」と述べている。

その上で、自分たちオウム真理教は、初期仏教的にストイックで真面目「すぎる」のに比べて、幸福の科学はオウムよりも「ゆるい」のが、特徴だなどとしている。

さらに、「ゆるい」幸福の科学も、社会に対して攻撃的な部分があったことも述べている。

上祐史浩氏の発言をネット民はどう見たか

これに対して、ネット民はどうとらえているか。

Web掲示板から抜粋しよう。

上祐史浩氏、清水富美加の"出家"に「出家と言うよりは、転職」 : スケプティクス戦慄
突然の芸能界引退と「幸福の科学」への出家。そして告白本の緊急発売。関係各方面に騒動と迷惑を振りまいた女優の清水富美加。その行動について、仏教哲学サークル「ひかりの輪」代表、上祐史浩氏がオピニオンサイト「iRONNA」で解説し、大きな反響を呼んでいる。

「カルト宗教でテロ起こした責任者の1人である奴が何を識者面で語っとんねん/マスコミもこんな風に取り上げるなよ」

「正男のVXについても分析願います」

「何が大反響だよ」

「カルトとはいえ本気で宗教の道を志した上祐からしたら/清水は信心薄いくせに逃げ込んだだけだろってことか/カルト内格差ってやつだな」

「まあそういう信者をうけいれて社会復帰さるのは宗教の役目だ/カルトは信者を囲って洗脳するから世間から排斥されるんだ」

冷静というか、とくに発言そのものを否定はしていないが、上祐史浩氏の立場や過去のいきさつを絡めて冷ややかに見ている。

あなたのスケプティクス(懐疑的)なお考えはいかがだろうか。

統一協会問題で芸能界からフェードアウトした桜田淳子などは、カムバックが取り沙汰されているので、「また自分のことが蒸し返されるかも」と、あまりありがたくないニュースだろう。

清水富美加のケースに限らず、宗教について述べておきたいのは、「神」は各々の心のなかにある観念ということである。

たとえば、参拝は、そこに祀られているものを拝む行為を通じて、自分の心の中の決意を自分自身に明らかにする営みである。

宗教に帰依する理由が何であれ、信じるものに対して、おねだりのような願い事や信仰だけでは、何も生み出さない。

いずれにしても、清水富美加は自分の価値観に基づいた人生を送れるよう、がんばっていただきたい。

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