医学・医療

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湿潤療法を怪しい民間療法とする「科学的」な人にスケプティクス

湿潤療法を巡る議論がネットでは活発である。湿潤療法とは、熱傷(やけど)、褥瘡などの皮膚潰瘍に対し、消毒薬や包帯などを使わず、とくには家庭用ラップフィルムを使う処置法で、従来の医療を絶対視する人々から否定されてきた。
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安楽死議論の虚実、須田セツ子医師の先回り論法をどう見るか

安楽死議論が昨今活発である。誰がどう考えどんな意見を述べるかはもちろん自由である。ただし、安楽死問題(終末期医療)とは違う救命救急医療を、あたかも安楽死議論の本質であるかのようにすり替える議論には厳しい批判を行わなければならない。
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膀胱がんのリスクがある喫煙とコーヒー、小倉智昭報道から考える

膀胱がんの手術入院で小倉智昭が『とくダネ!』(フジテレビ系)を休んでいた。予告通り1週間で退院したが、膀胱がんのリスクには喫煙とコーヒーがあるという。中川恵一医師は小倉智昭の早期発見と膀胱がんのリスクについて連載で述べている。
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水疱瘡の予防接種は受けないほうが良いのか、本当の話

水疱瘡の予防接種とはいわゆる水痘ワクチンである。2年前の平成26年10月1日からある月齢の子ども定期接種になった。しかし、受けるかどうかは議論がある。水痘ワクチンに対する用心の意見がネットにはあるので、スケプティクス(懐疑的)に考えてみよう。
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インフルエンザの特効薬に麻黄湯、その真相は?

インフルエンザの特効薬に麻黄湯がクローズアップされているという話である。インフルエンザというと、12月~翌年3月ぐらいまで流行する年中行事になっている。予後は悪くないが、まれに命を脅かすことがあるので、用心するに越したことはない。
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看護師の数で入院費用が変わる。高度な医療が必要なら看護師の配置基準も手厚いなど看護師の数で入院費用が変わる話

看護師の数で入院費用が変わる。と聞いたら驚かれますか。「今の保険制度なら、同じ病気やケガなら同じ点数で同じ治療費になるだろう」という考え方はもっとも。しかし、高度な医療が必要なら看護師の配置基準も手厚いなど看護師の数で入院費用が変わ...
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ミゾオチの痛み、はたして診断は?スケプティクスに調べる

ミゾオチ、みぞおち。鳩尾。書き方は色々あってなんでもいいのだが痛むことってないだろうか。肋骨の真ん中にあるくぼんだ部分である。当然痛むということは何らかのサインであるが、それが何を意味するのか、わかりにくいこともある。
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がん治療新素材、抗がん剤否定派は恩恵にあずかれないね

がん治療新素材が話題になっている。局所温熱療法(ハイパーサーミア)の簡易版といった趣である。がん治療としてはあまりにも「簡易」なのでそれ単独でがん治療が完結するものてはないが、三大療法のような侵襲性がないので、補完や併用に期待されている。
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肺がん、アスベストも胸腔鏡手術

肺がんといえば、日本ではもっとも多いがん死亡者だ。喫煙との関連が強く疑われているが、必ずしもそれだけではない。たとえば、2006年クボタショックで有名になったアスベストによる肺がんや中皮腫もある。それらも胸腔鏡手術を行う名医がいる。
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スケプティクスの立場で考える「犬の日本脳炎」の報道

犬の日本脳炎について今回は書いてみたい。犬の日本脳炎自体は人にうつることはない。ただ、犬に感染させた蚊は、人に感染させる可能性はある、ということだ。その意味で、犬の日本脳炎も決して捨て置けない出来事なのである。